夏至。
今日は夏至です。昼間の長さが最も長くなる日です。今日は夏至の強い太陽の光を期待していたのですが、太陽の姿をはっきりと見えたのは朝のこの瞬間だけでした。
今日は湿気の多い一日で空もなんとなくぼんやりとしていました。朝は気温が低かったため、この空気中の水蒸気が冷えて、屋根や木々には水滴がついていました。
日が昇るころ、大天井岳から牛首岳にかけては滝雲のようなちょっと面白い雲が掛かっていました。
気温が上がりだすとだんだん雲が湧き始めてきました。そんな頃、大天井岳の上には御光のような形をした雲が広がりました。今日の朝のうちは雲の変化が面白かったです。
今日の日中は湿気が多く、また夏至でありながら太陽の光があまりなかったため、少し肌寒く感じることもありました。しかし、ヘリポート下のナナカマドは青々としてきて、とてもきれいでした。
午前中に小屋周りは昨日のように濃いガスに包まれてしまいました。そんな中、ヘリポートのすぐ下ではミネザクラが満開を迎えていました。稜線にまでようやく遅い春がやってきたことを告げています。この桜が咲き出す頃にはライチョウのヒナが卵から孵ることが多いです。ここ2日ほど、毎日のように見張り台で見張りをしていたオスの姿を見かけなくなりました。もしかしたらヒナたちがどこかにいるかもしれません。
午後はガスで展望がまったくなくなってしまいましたが、足元に目をやるとミヤマハタザオにエゾスジグロシロチョウが止まっているのを見つけました。山の上でも蝶々を見かけるようになってきました。
夕方になり、気温は6℃台まで下がってきて、寒いなと感じるようになってきた時、燕岳が姿を現し、安曇野側にはなんとも不思議な雲が現れていました。不思議な光景でした。
河地