荷揚げに水揚げ。
さかきです。
風はかなり強かったものの、乙なご来光で迎えた今朝の一コマ。
気持ちよく一日のスタートが切れました。
今日のトピックスは2点。
先ずは、順延続きだったヘリコプターによる物資の空輸作業、かなり気流が不安定ではありましたが、無事に終了することが叶いました。
今日はレジェンド的存在のベテラン機長。
北アルプスの複雑な地形と気流を全て読みこなした感のある巧みな操縦で、ピンポイントに荷物を下ろしてくるその技には、何度見ても惚れ惚れします。
同じ燕山荘グループであるヒュッテ大槍へも荷揚げがあったわけですが、こちらはかなり視界も不安定な中、しかしそのわずかな隙間を捉えての果敢なフライト。
もちろん、このあたりの山岳飛行に来られる機長は皆さん敏腕です。
それにしても、今日は久しぶりに痛快な空輸でした。
本当にありがとうございました。
荷揚げがひと段落ついた次は、昨日の続きで、水場からのポンプアップの段取りを構築しに水源地へと赴きます。
エンジンや動力噴霧器の準備を整え、エンジン始動。
無事に水が小屋まで揚がりました。6月中にポンプアップできたのは初めて。こんなに早く・・・と少々困惑も、何はともあれおいしい天然の湧水を頂けるのはありがたいこと。
明日以降はお客様へ提供する蛇口の水は、まさに“北アルプスの天然水”となります。
そんな水場での作業中、ふと空を見上げれば・・・
上高地からお隣の山小屋 大天井ヒュッテさんへの荷揚げのヘリが頭上を。
方々の山小屋が入山を果たし、夏山シーズンの準備があちこちで本格化してきます。
お隣さんが増えることは、なんともうれしいものですね。
その帰り道、
先週まだ蕾だったクロユリは開花。
そして、
小屋近くにある水抜きバルブの辺りには、早くもチングルマが。
今年は物事の動きがいろいろと早いようで、気づけば夏山シーズン真っ只中・・・なんてことになっているのでしょう。
いや待てよ、これって年を重ねてきているせいなのかな・・・