ライチョウの雨宿り。
今日は朝のうちはまだ青空が見えていました。ただ、湿った風が吹き、晴れは長くは続きませんでした。
今日は朝から非常に強い風が吹いていました。稜線の東側にいればそれほどではなかったのですが、西側に出れば20mうぃ超える強い風が吹いていました。気温も10℃くらいまでしか上がらなかったので、稜線上ではとても寒く感じました。
そんな風の強い稜線では、草木は風に大きく揺られていました。今、縦走路でもたくさんのキバナやハクサンシャクナゲが咲いていました。今まで気づかなかっただけかもしれませんが、縦走路にたくさんのシャクナゲが咲いているとは驚きでした。やはり今年はシャクナゲの当たりなんでしょうか。
西側には黒い雲が広がっていたのですが、東側はまだ日も当たり、風も比較的弱く穏やかでした。そんな中、3羽の親子のライチョウがやってきてエサをついばんでいました。元気に育ってくれている姿を見るとホッとします。そのすぐそばでは2羽のカヤクグリが求愛活動をしていました。ヒナはこのカヤクグリよりは大きくなってきているようでした。
お昼頃より突然強い雨が降り出してきて、その後強弱を繰り返しながらずっと降り続いています。気温も低めで風も強かったため、濡れての到着のお客様は手がかじかんで受付用紙が書けない方が多くいらっしゃいました。夏とはいえ雨風が強ければこのような状況になっていきます。それがひどくなると低体温症ということになってきます。雨で風が強い日の稜線歩きは注意が必要です。また、雨の日はレイングローブなどして、手を冷やさないことも大切になってきます。梅雨前線はそろそろ北上してくれてもいいころなのですが、今日は逆に南下してしまい、北の冷たい空気に包まれたようです。肌寒い1日となりました。そんな中、1羽のオスのライチョウが玄関前にやってきて、雨のあたらないベンチの下で雨宿りをしていました。ライチョウの雨宿り。ちょっと面白い光景でした。
河地