目指すは槍ヶ岳。
さかきです。
昨夜は久しぶりに夕立性のお湿りがあり、そのお陰でだいぶひんやりした朝を迎えました。
その分、日の出直後の空は昨日と違ってずいぶんと澄み渡った感が。
インバウンドの波は、小屋泊まりにとどまらず、テント泊にまで及んでいます。
テントを協力して畳んでいるお二人。シンガポールから見えられたそうです。そんなお二人の国は、一番高い標高でも200m足らず。この北アルプスの稜線から望んだご来光は、どんな印象を受けられたのでしょう。寒そうにしていましたが、大丈夫だったかな・・・
薄手のダウンを身に纏った女性。槍ヶ岳のてっぺんは雲に隠れてしまいましたが、紅くきれいに染まった山肌を身じろぎもせず見入っている様、とても印象的でした。
大キレット上部に浮かぶ笠雲。
一般的には笠雲などのレンズ状の雲が出現した時は、概ね天気は下り坂になるとされています。今朝の場合、結果的には未明の通り雨の後に出現しており、この数分後にはきれに消えて無くなったので、今日も午前中中心に夏空が広がることでしょう。
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昨晩は、地元大町市内にある大町岳陽高校の槍縦走班の皆さんがご宿泊されました。
コロナ渦の影響のより、学校主催の登山がしばらく見合わせ、昨年から復活となりました。
30℃以上の猛暑が続く麓から一気に上がり、山の上は今朝で8℃ほど。中には毛布に身をくるみ「寒い寒い」。しかし、全員ご来光出た瞬間は、シーンと静まり返っていました。若い人達にこの美しさ、どう感じたでしょうか・・・
昨年は天候不良にて、大天荘からそのまま一ノ沢登山口へ下山、槍ヶ岳登頂は叶わず。今日この晴天でしたら、4年ぶりでしょうか、久しぶりの大町岳陽高校としての槍ヶ岳登頂になります。
先輩達の叶わなかった夢、今日はしっかりその分まで槍ヶ岳登頂を噛みしめてもらえたらと、心底思うのでした。
気をつけて行ってらっしゃい!