夕空と雷鳥。
さかきです。
ここ最近決まって午後になると、にわか雨もしくは雷が発生しているのですが、今日もそれにもれず、14時から15時にかけて雷雨がありました。
先日のブログでも書きましたが、「ご来光→朝晴れ→昼頃曇りまたは霧→午後にわか雨→夜晴れ」・・・言ってみれば夏山らしいお天気が続いているわけです。くどいようですが、こういうお天気パターンだからこそ、早出早着を心がけて頂きたいと思います。
ということで、今朝はというと、
▲4:49頃
快晴ほぼ無風。
それから一時間ほど経つと、
▲槍・穂高連峰
▲双六岳~鷲羽岳方面にかけての主稜線
夏の朝!といった感じの峰々が周囲にずらり。これだけ朝に晴れあがっても、午後は雷雲がどこからともなく湧いてくるのですから、大気とは不思議なものです。
午後の雷雨の画像はありませんが、小一時間ほどで雨はあがり、しばらく雨上がりの霧が辺りを埋め尽くした後の夕方、急速に辺りの視界は開け、テント場から歓声が。
「おぉ!虹だ!」
受付で事務に没頭していましたので、それを耳にし、はっと我に返り窓越しからテント場を覗くと、出ているではありませんか!
ご宿泊の方、テントの方、一様に虹をカメラに収めていましたが、私はその間をぬって中天井岳のピークへと急行。
虹はみるみる雲上にその長さを伸ばしていきました。
そして、ここから10分ほどの夕焼けショーが幕開けとなるわけです(これを予想しての中天井岳へ急行だったわけで)。
確か1か月ほど前は、鷲羽岳の右側に沈んでいた太陽、気づけばそれの左側へと移動していました。ここから今日は、益々空全体が色濃くなっていきます。
「これで陽が沈む」と心で呟いたその矢先、
おっと、また雲の下から太陽が覗きます。
そして完全に陽が沈んだ後は・・・
私の中では近年稀にみる光景で、ひそかに心の中で興奮してしまいました。
燕岳は北の方角の空。この頃は、大町市内が雷雨に見舞われていたであろうと思われますが、かなとこ状の雲すべてがこれだけ夕色に染まるのも珍しいでしょう。
久しぶりに大変いいものを見せて頂きました。
まさにこれも“夏色”です。
◆
今日はもう一声。
雷鳥クイズで締めくくります。
この画像の中に雷鳥はどこにいるでしょうか?
正解は、
いかがでしたか?
ちょうど先ほどの雷が鳴り止む頃、電話の応対しながら受付の窓越しにテント場を見ていたら、イワヒバリとはどことなく違う動き方をする何かがいたので、もしやと。
この歩いている方、まさかテント場のど真ん中に雷鳥がいるとは思いもせず、まったく気づかなかったのだそうです。もちろん、テントの方々も誰一人、まさかすぐ脇に雷鳥がいるとは思っていなかったでしょう。
歩いてきた男性は、私がシャッターを切っていたことで、むしろご自身の足元そばに雷鳥がいるのに驚いたようでした。
「ねえ、母ちゃん!この間のおじさんでしょう?こうやってポーズ取ればいいの?ねえ、ねえ、母ちゃんてばぁ!」
「ほら、うるさいですよ。今みんなでご飯を食べているところではないですか?ちゃんとよそ見をしないでお食べなさい!」
「なんだよぅ。ポーズ取れって言ったの、母ちゃんじゃないか!もう知らない!食べようっと。」
覚えていてくれてたんだね。ありがとう、ポーズ取ってくれて・・・なんてね。