赤い実。
台風は当初の予報より変わってきて、西寄りのコースを通っていきそうです。しかし、台風が過ぎ去るまでは油断はできませんね。せっかくのお盆休みですが縦走をあきらめて下山される方が多くなりました。
ヘリポート下のナナカマドの実は早くも赤くなり出してきています。3か月前はまだ雪の中にあったこのナナカマド緑の葉っぱがついているのはほんの2か月ほどなんですね。よく考えてみればほんとに短いなと感じます。
燕山荘では水を約340m下よりポンプアップしています。ここ最近、この水を送る黒パイプになんだかの動物がいたずらするのか、パイプに穴が開いて、水がうまく上がらないことが多くなっています。今日もうまく上がらなかったので様子を見に行くと、案の定、何かに引っかかれたような傷跡があり、そこから水が噴き出していました。その個所を切り、ユニオンでつなぐ作業をしてきました。その作業中、タケシマランの赤い実を見つけました。
その他にもオオヒョウタンボクの赤い実も出来ていました。立秋を過ぎれば山の上は秋の気配がどんどん濃くなっていきます。
また、稜線上ではコケモモの実が赤くなり始めていました。今日日中は南東からの湿った風が吹き、展望はほぼ広がりませんでした、その分目線が足元へ行き、小さな秋を見つけることが出来ました。ガスで真っ白な中の赤い実というのはとても美しく見えるものです。
クロマメの木の実はまだ赤くはなっていませんでした。この実が熟してくる頃になるとライチョウくんたちがこの実をエサとして食べている姿をよく見かけます。
夕方一時だけガスが切れ、大天井岳や松本の街を見ることが出来ましたが、それは本当に一時だけのことでした。明日の夜辺りが台風が最も近づきそうで風や雨の影響も出てきそうです。台風が早く過ぎ去り、再び賑わいが戻って来るといいな。
河地