台風は過ぎて。
昨夜はやや強い風が吹きましたが、雨量も少なくこの周辺では影響はほぼありませんでした。朝になり、雨はパラパラと降る程度でした。そんな中、ガスが切れて燕岳が姿を見せてくれました。その後天気は回復するのかと期待したのですが、それとは逆に雨が降りやまない１日となっていました。日中の気温は１２℃くらいまでしか上がらず、濡れてのご到着のお客様の中には手がかじかんで、受付用紙が書けないお客様もいらっしゃいました。山の上では季節の進みが街より早く、もう夏の後半の気温となりつつあります。特に雨の日は濡れた時、気温以上に寒さを感じるのでご注意を。Tシャツ１枚くらいは着替えを持って来られるといいかと思います。
終日、濃いガスに包まれ朝見た燕岳の姿以外は展望のない１日となってしまいました。この雨の中、黄色やオレンジ色に変わりだした草花の葉の数は多くなったような気がします。
あいにくの天気でしたが、登って来られる方は多く、ご覧のようにテント場はほぼ９割がたうまりました。そして、今日お泊りの方は明日からの縦走を予定されている方が多くいらっしゃいました。今回の台風がちょっと水を差した感じになりましたが、明日からは再び賑わいが戻ってきそうです。今シーズンからテント場のトイレはカートリッジ式になり、し尿タンクをヘリコプターで下ろすことになりました。また、まだテント場のトイレ工事も少し残っているため、ヘリコプターによる物輸がある日は早くに撤収頂いたり、終わるまでお待ちいただく場合もありますのでご理解の程よろしくお願いします。
あいにくの天気となりましたがそのおかげか今日はライチョウの親子が小屋の周りでよく姿を見せてくれました。こうして見るとヒナたちはずいぶん大きくなりましたね。ただ、面白いのは鳴き声は小さい頃のままでなんとも面白く感じました。また、このお母さんと子供たちの近くには子育てをしないと言われているオスのライチョウもいました。ヒナたちの成長が気になったのでしょうか。
河地
