霧氷輝く北八ヶ岳スノーシューツアー第１回催行
２月２日～４日の２泊３日にて、北八ヶ岳ツアーを催行致しました。
「燕山荘のスノーシューツアーで、唯一縦走歩きができるということで、この北八ヶ岳ツアーに申し込みました。初参加にも関わらずこの晴天に当たり、最高でした！」
「厳冬期の北横岳山頂からの展望を期待して参加しました。これだけの眺望が見られて満足です。」
▲ツアー三日間の内、初日二日目はほぼ文句のつけようのない晴天に恵まれ、絶好のスノーハイク日和を満喫できました。
▲もともと決して雪の多くない八ヶ岳ですが、今冬は極端に少なく、普段ならスノーシューを十分に楽しめる北八ヶ岳一帯も、登山道脇の笹や岩が露出している箇所が目立ち、今回の行程の約半分はスノーシューではなくアイゼンを装着してのハイクを強いられました。
▲それでも、前日に降った新雪と見事な樹氷の演出のおかげで、“タイトル”通りに冬の北八ヶ岳を十分楽しみました。
◆
▲初日に目指す北横岳へは、北八ヶ岳ロープウェー山頂駅起点に、坪庭を経由して１時間強のハイクアップ。一帯に樹勢するシラビソ等の針葉樹はきれいに樹氷と化し、“八ヶ岳ブルー”と相まって見事なコントラストです。
▲気温－１０℃で風速１０～１５m/sと、なかなかの寒風ではありましたが、ぐるっと３６０°見事な展望、素敵な夕暮れを堪能しました。北アルプスから乗鞍、御岳、中央アルプス、南アルプスの遠望が見事です。
▲二日目の早朝は、北横岳山頂からのご来光鑑賞でスタート。概ね６：４０頃でした。遠く南アルプス上空に輝く半月がとても印象的。加えて蓼科山左わきに遠望できる北アルプスのモルゲンロートが見事でした。
▲坪庭を経由し、まずは縞枯山山頂へ。
快晴無風という事もあり、時が経つのも忘れるほど、皆さんスマートフォンで撮りまくり。この展望台からは浅間山方面がよく見え、JAXA所有のパラボナアンテナ施設も確認できます。
▲そして縞枯山の隣に位置する茶臼山に登頂。昨日から縦走してきた北横岳、縞枯山の位置関係がよくわかります。
▲昼頃麦草峠に到着。お昼を済ませたのち、全面結氷している白駒池へスノーシュー散策。この辺りで積雪は４０cmほど。例年の半分以下とのことでしたが、積雪量の少なさはあまり気にならず、気持ちよく歩くことができました。
▲最終日は思いもかけない雪の朝。
うっすら数センチ積もったこともあり、なんとかスノーシューを履いての散策。視界は全く利きませんでしたが、最後は霧氷が見られるなど、全体通して少ない積雪量の中での催行でしたが、充実した三日間を締めくくることができたように思います。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
※北八ヶ岳一帯は、この時期冷え込みますと朝晩-20℃まで冷え込むことがあります。スキー場に隣接しているエリアとは言え、防寒対策は3,000m級の厳冬期登山と同様の物をご準備下さい（北横岳ヒュッテ様のHP等もご参考下さい）。ダウンの携行はもちろんのこと、特に手袋は２～３枚の重ね着用、オーバーミトンなどの保温性の高いものの携行等をお薦め致します。
ガイド：河地、榊
写真と文：榊
