大天荘視察。
約7か月、ご無沙汰しております、大天荘 榊(さかき)です。
2021年度の営業開始は、6月26日(土)からとなります。
昨年初めから世間を騒がせている新型ウィルス感染症、最近では多種の変異ウィルス等で益々混迷極めています。
その点では、先シーズンにもまして感染症の危機意識を高くもち、出来うる限りの感染拡大対策を施し、お見え頂くお客様に少しでも癒しの場を提供できるよう、スタッフ一同努めてまいります。
今シーズンも、燕山荘グループ 大天荘をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、先日6月1日~3日の日程で、大天荘の視察に行ってきました。
▲大天井岳方面(燕山荘ヘリポートより)
現地に向かう6月1日の未明、燕山荘周辺はほんのうっすら雪が積もりました。とはいうものの、ここ数年来、視察山行でこれだけ晴天に恵まれた年は珍しく、仕事とはいえ、気持ちよく大天井岳向けて出発となりました。
▲「大下り」を下りきった所 ▲為右衛門吊岩付近 ▲道中、燕山荘方面振り返る
6月3日の時点で、燕山荘~大天井岳の主に冬ルートを通行する中で、雪の上を踏むのは2か所、上の画像の2地点です。大天井岳直登ルート上では雪を踏むことはありません。
以前からもお話させて頂き、繰り返しになりますが、大天井岳直下「切通分岐」~大天荘の夏ルート上は、まだ大きな残雪が3箇所残っているため、面倒でも必ず冬ルートの通行をお願い致します。営業開始までに、我々スタッフが残雪のルート工作を施すまでは、夏ルートの通行はお控えください。急角度のトラバースにて、一度滑りますと止めることままならず危険です。
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大天荘周りの残雪量、例年よりも少なめです。とはいえ、本館南側にはまだまだ固くて重い雪がたくさん。ただ基本的に小屋の内外共に越冬による大きく目立った損傷はなかったので、一安心でした。
毎度この視察では、小屋周りの除雪、入山後すぐ使えるよう、雨水を溜める雨どいの補修やタンク清掃、自家発電エンジンのチェック等々、このタイミングでしておかなければいけない作業は目白押しで、燕山荘からの助っ人と二人で手際よく進めてきました。
▲槍・穂高連峰(6月3日早朝)
視察最終日の朝は、ほのかに槍・穂高連峰が紅く染まりました。日の出は4:35頃だったと思います。
▲槍ヶ岳 ▲穂高連峰
7か月ぶりに見る、ここ大天井岳からの槍が岳や穂高連峰、いいですね・・・
スタッフの本格入山は6月19日を予定しており、そこから急ピッチで準備を進め、6月26日の営業開始に備えます。
感染リスクは昨年以上に高いと聞いている中での本年度の営業、できうる限りの感染拡大防止を対策して、皆様のご利用をお待ちしております。至らない点・お気づきの点がありましたら、遠慮なくスタッフにお申し出頂ければ幸いです。
渦中、登山愛好される皆様が、感染を回避し、事故怪我無く登山が楽しめますよう、祈念しております。
「僕たちもここで待ってるよ!」・・・なんてね。
※今シーズンも、大天荘の宿泊定員は制限を設けております。小屋にご宿泊利用を希望される方は、事前にご予約をお願い致します。テント泊利用の方は予約なしで直接現地にてお手続きをお願い致します。詳しくは燕山荘HPまたは大天荘のページをご覧ください。