霧氷輝く北八ヶ岳スノーシューツアー(第1回)開催しました
2023年燕山荘スノーシューツアー第2回目は、2月3日~5日の2泊3日、「霧氷輝く北八ヶ岳スノーシューツアー」を催行致しました。
真冬の長野県下の晴天率は、北アルプスなどの西側地域や北信は極めて低く、一方で八ヶ岳周辺は比較的良いと言われていますが・・・今回は3日間のうち2日目まではなかなか厳しい天候でした。
しかし最終日は、「八ヶ岳ブルー」と地元の方々で言い伝えられている、雲一つない青空が広がり、長野県下の名だたる名峰や見事な樹氷を拝むことが叶いました。
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初日、北横岳周辺は濃霧の中で、辺りの様子は全く伺い知ることはできませんでした。
気温は-10℃程、坪庭や北横岳山頂は風もありで、早々に小屋に入り暖を取って体を温めました。
二日目、午前中早々は時折陽ざしが差し、これから登る縞枯山や茶臼山からの眺望を期待しましたがそれも束の間。徐々に白い物が空から舞はじめ・・・
麦草峠や白駒池辺りを散策する頃にはモノトーンの世界へ。
ところで、この冬は八ヶ岳辺りもかなり雪が少ないようで、例年1m程はある積雪量も、麦草峠辺りでその半分の50cm程。以前はこの画像にある道路標識に、手を伸ばしてストックがあれば触れるぐらいの雪が積もっていたものですが・・・確かに気候変動の中にあるのだなと感じさせる一コマでした。
昨日までの愚図ついた空模様は一変し、気持ちよい真冬の青空が麦草峠上空には広がり、茶臼山の樹氷とのコントラストは、それは美しいものでした。最終日は山の裾野を回り込んで帰路に就く予定でしたが、このお天気です。恐らく最高の景色と樹氷が見られるであろう事を期待して、今一度茶臼山山頂に登り上げることで全員意見が一致。頑張りました。
麦草峠から茶臼山までの標高差は300m弱ですが、なかなかの傾斜、登り応えはありますが、徐々に眼下に広がる絶景に期待は高まります。
茶臼山展望台からの景色は文句なしでした。加えて、この日は日本上空一時的に高気圧にすっぽり覆われたこともあり、ほぼ風は無く、気温こそ朝方-15℃まで冷え込んだものの、極端に寒さで凍えることはなく、ゆっくり絶景を堪能しました。
帰路の最後には、初日濃霧で何も見えなかった北横岳が、これまた青空に映えて見事な雄姿を湛えていました。
八ヶ岳の山小屋は、その多くが薪ストーブを構えており、ストーブ越し見える揺らめく炎がより一層小屋の暖かさを演出してくれます。薪ストーブならではの燻る香りがとても癒されます。
ご参加頂きました皆様、ありがとうございました。
※北八ヶ岳一帯は、この時期冷え込みますと朝晩-20℃まで冷え込むことがあります。スキー場に隣接しているエリアとは言え、防寒対策は3,000m級の厳冬期登山と同様の物をご準備下さい(北横岳ヒュッテ様のHP等もご参考下さい)。ダウンの携行はもちろんのこと、特に手袋は2~3枚の重ね着用、オーバーミトンなどの保温性の高いものの携行等をお薦め致します。
ガイド:河地、榊
写真と文:榊